コミュ障主婦の孤独な会社生活と片思いの記録

コミュ障主婦のメンヘラかまってちゃんな日々の記録

パート先で片思いしていた上司への想いを断ち切りながらメンヘラな心の闇との戦いを繰り広げているコミュ障主婦の日々の出来事をただただ吐き出すだけの、ストレス発散ブログです

堀川アサコ 幻想寝台車

幻想シリーズです

いつも通り面白かったのですが、今回は少しモヤモヤしてしまいました

多聞というのが主人公なのですが両親亡き後兄に育てられます
しかし同棲中の実紗に捨てられ、彼女の気を引くために精神安定剤などのクスリを大量に飲むという狂言自殺を試み、なぜか死者の村に来てしまう……というところから物語が始まります

この時点ですでにこの女々しい主人公にちょっと甘ったれたものを感じるわけですが……

ここから盛大にネタバレしちゃうので読みたくない方は読まないでください😅




結局、兄の一宇が自分の死ぬ運命を自殺未遂する弟に背負わせるよう天邪鬼と取引をしたせいで多聞が死者の村に来ることになったと判明します

結果的に兄は運命通り亡くなり、多聞は一宇の子どもを身ごもっていた実紗と結婚します

兄も弟も実紗と結婚したいと願っていたので、結果的に2人とも願いが叶ったような構図にはなっています
もちろん、天邪鬼に願った願いなので皮肉な叶い方になってるわけですが

ただ……

思うんですよね
兄はかなり貧乏くじ引いてるよなと
大家族の番組見てても実は同じことを思うことがあるんですが、長男や長女ってそういうふうに育てられるからなのか、弟や妹のために尽くすことを当たり前に強いられますよね
しかもそれを本人たちは好きでそうしたいのだと言う
弟や妹のために生きることが自分たちの幸せ、みたいなそういう価値観を植え付けられて育っていてそのことを疑問にも感じない
そして弟妹は当たり前のようにそれを享受して好き勝手に生きる

この作品でも弟の多聞は甘ったれだ
兄が大学進学も諦めてせっせと自分を育てたのを当たり前のように享受し、自分を振った女の気を引きたいがためだけに狂言自殺を図る

そして結果的に自己犠牲を払うだけ払って弟を当たり前に育てた兄は愛する人と人生を歩むこともなく亡くなり
弟は愛する人と人生を送ることになった
もちろん、兄の子どもを自分の子のように育てなくてはならなくなったというハンデはあるかもしれないが志半ばで亡くなるよりはずっとマシではないのだろうか

兄の人生は幸せだったのかな?
もちろん、本人は幸せだと言うだろう
弟の幸せが自分の幸せだと言い切るだろう
でもそんな風に言い切れる彼らを私は逆につい不憫に感じてしまうのだ
余計なお節介だとわかってはいるのだけど

私も天邪鬼なのかな……