鬱になりそうです、これ見てると💦
外国で人気のようですね、この作品。
初期の頃はすごく単純な勧善懲悪の話でした。
悪い巨人を倒す人間。
とてもわかりやすかった。
けれど、急に視点が変わった。
壁の外側から見た壁の内側の人々。
壁の内側の人から見た壁の外側の人々。
それぞれの人たちの考え方はどれも理解できるし間違ってるわけじゃない。
だからこそどこに自分の心を置けばいいのかがわからなくなる。
視点を変えれば世界の見方が180度変わってしまう。
それを痛いほど教えてくれる。
決めつけてはいけない。
色々な角度から物事を見て自分の頭で考え続けることが大切だと教えてくれる。
与えられた情報だけを鵜呑みにすると偏ってしまう。
真実はどこにあるのか。
それは自分で見つけなければならない。
でもそれはすごく苦しいことだ。
だからこの作品を見てるとイタい。
真実は人それぞれ違うから。
正義は誰の心にもあるから。
誰が正義で誰が悪か。
それは自分の置かれた立場でいくらでも変わってしまう。
それを容赦なく突きつけられる。
こんなに考えさせられる話は初めてかもしれない。
作り方が抜群にうまい。
自分の視点を主人公側だけに固定させないよう工夫して作られてる。
だからこそ見てる側の心がどんどん揺さぶられる。
何をどう考えればいいのかわからなくなる。
こんなに複雑な物語になるとは序盤では想像もつかなかった。
対比が本当にすごいのだ。
序盤の単純な話と中盤以降の複雑な話。
序盤は主人公が正義で中盤以降は悪。
視点がすべて逆転する。
だからといってその正義だとか悪だとかいう定義もどの視点で見るかによって変わる。
もう本当にため息しか出ない。
誰かと深く語り合いたくなる作品だ。